UI/UXデザインツール『Sketch』入門

6-2. Overrides(オーバーライド)の使い方

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Overrides(オーバーライド)とはSketchのバージョン41から搭載された、シンボル内のテキストや画像、アイコンを他のものに差し替えることができる(親の情報を維持した状態)機能です。これを使うことにより、シンボル内の文言や画像を差し替えることができます。

公開日:2019/08/09最終更新日:2019/08/15

1.オーバーライドを使う

表組みのセルのシンボルを作成する

まず、以下のような表組みの中にあるセルを作成します。四角いオブジェクトの中に画像とテキストを設置し、これらをまとめてシンボル化します。

次に作ったをセルを複製して表の形にします。

インスタンスを選択すると、インスペクタの「Overrides」に項目が表示されます。

図1 オーバーライド

オーバーライドでテキストや画像を変更する

インスタンスを選択し、オーバーライドで各項目を編集します。

右パネルのオーバーライドの中に画像やテキストの項目が表示されるので編集します。編集後、インスタンスの中身の表示が更新されます。

図2 オーバーライド後

2.シンボルをオーバーライドさせる

オーバーライドでシンボルを切り替える

オーバーライドでは画像やテキストだけでなく、シンボルを書き換えることもできます。今回はタブバーを例にとって説明していきます。シンボルとオーバーライドを使用することにより、一つのシンボルで全ての表現を行うことが出来ます。

※オーバーライドしたいシンボルはアートボードサイズが一緒であることが条件です。1pxでも違うと候補に出てこないので注意しましょう。

図3 シンボルのオーバーライド

シンボルを選択し、変更する

シンボル内のアイコンを変更したい場合、インスペクタ内のオーバーライドの項目から、変更したいシンボルを選択することによって、変更することが出来ます。

図4 シンボルのオーバーライド変更の様子

3.「繰り返し」を意識してデザインする

シンボルやオーバーライドを使いこなすと、「繰り返し」のデザインを意識して作れるようになります。

例えばページAとページBでボタンの見た目や雰囲気が違うということが起きてしまうと、UIに一貫性がなくユーザーが使い方を間違えてしまう可能性があります。こういったことは、作ったボタンを単純にコピーし、変更を加えるうちに発生してしまうことです。

シンボル化してしまえば、編集を加えてもすべてのインスタンスに変更が反映されます。そしてボタンの文言が違う場合はオーバーライドで書き換えればいいということです。

 

理解度チェック





UI/UXデザインツール『Sketch』入門

1. Sketchの概要とインストール

2. Sketchの基本操作

3. レイヤーリストの操作

4. ツールバーの操作

5. インスペクタの操作

6. シンボル・オーバーライド・ライブラリーの使い方

7. プロトタイプの作り方

8. Sketchをチームで使う

9. 料理写真投稿アプリを作ってみよう



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