1.Illustratorって何?
グラフィックデザインの業界標準となるベクターオブジェクトツール
Illustrator(イラストレーター)は1987年にアドビシステムズからリリースされ、印刷物のデザインやロゴから、各種グッズにプリントされるイラストまで様々なデザインシーンにて使用されます。
皆さんが毎日目にしている、駅貼りのポスターや名刺、チラシ等は主にIllustratorによって作成されており、近年ではWebサイト制作にも活用され、様々なメディアの制作に使われています。
グラフィックデザインシーンではPhotshopと併せて使用される事が多く、
Illustrator=基本的なレイアウト・デザイン・文字組み
Photshop=画像の処理や加工
といった使い分けをされます。
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2.Illustratorで出来ること(基本)
それではIllustratorでできること(基本)を紹介していきます。
形を作る・色を付ける
長方形ツールや楕円形ツールを使い形を描き、カラーパレットで色の変更することで様々なデザインや形を表現することができます。
線を引く
自由な形を作りたいときは、ペンツールを使い線を描きます。
詳しい操作は操作編で解説しますが、イラストレータの基本的な操作方法の一つです。
文字をレイアウトし装飾を行う
文字をレイアウトし、書体を変更したり、細かな文字調整等を行ったりすることができます。
組み合わせたり、くっつけたりして形を作る
パスファインダーツールを使うと、選択したオブジェクトを合体させたり、分割させたり様々な形を作ることができます。
3.Illustratorの特徴・得意なこと
拡大しても鮮明なラインを保つ(ベクター形式)
ベクターというデータ形式を持ち、拡大しても鮮明なラインを保つため様々な解像度での出力に適しています。
アイコンやロゴを作成する
ベクター形式をベースにするIllustratorは、アイコンやロゴ等のはっきりとしたラインを保つオブジェクト製作に適しています。
特にロゴは印刷物、Web、映像まで様々に使用される為、その際にベクターというデータ形式の得意な部分が発揮されます。
名刺、チラシ、看板などの平面物を作成する
印刷物作成では高解像度での出力が必要な為、Illustrator(ベクター)での製作が必要となります。
そしてIllustratorでの製作の場合データ容量もPhotshopに比べると非常に軽く、扱い易さも利点の一つです。
商品のパッケージを作成する
飲料水のパッケージ・ラベルや、化粧品・お菓子の箱や雑貨等のデザインもIllustratorで行います。
パッケージを製作する際はレーザープリンターで実物大に印刷し、手作業で貼り付けし、モックアップという見本を製作したりします。
4.Illustratorと他のデザインツールの違い
Photshopとの違い
上でも書きましたが、
Photshop = 画像編集・加工が得意
Illustrator= 紙媒体のデザイン・ロゴアイコン製作が得意
という違いがあります。
InDesignとの違い
冊子製作・エディトリアルデザインの業界でよく使われているツールがInDesignです
InDesign = ページ数の多いメディア製作
Illustrator= ページ数の少ないもの、単ページでの製作
といった特徴になります。
様々なツールがありますが、まずはツールを使って何を作りたいか?
どういったスキルを身に付けたいか?
などを念頭においてデザインツール選びを行うと良いでしょう。