1.図解とは
図解とは、図形等を利用して物事をわかりやすくしたものです。文章では長々と説明することになってしまうものが、図解を利用することで瞬時に全体像を理解することができます。
2.図解の目的と効果
文章では理解が難しい事柄を見た人にわかりやすく説明するのが図解の目的です。
また図解は、わかりやすさだけでなく視覚的な美しさを見た人に感じさせる効果があります。
3.図解の例
次はどのような図解があるのか、いくつか例をご紹介します。
序列や階層を表現する図解
序列や階層構造を図にしたものです。
組織図やピラミッド図などがこれにあたります。
工程や順序を表現する図解
作業の手順やプロセスを説明するときに用いられる図です。
矢印で方向を示すことにより、工程の順序を追うことができます。
関係性を表現する図解
物事の関係性を示した図です。
物語の人物相関図などがこれにあたります。
物事の量やその推移、位置を表現する図解
軸を基準に量や推移、位置づけを表現した図になります。
表計算ソフトで制作するグラフやポジショニングマップなどがこれにあたります。
グラフについては次のレッスンでより詳しく解説します。
これらの図解を組み合わせたりしてより複雑な事柄を説明することもできます。
4.図解を作るときに気をつけること
図解を制作する際に気をつけなければならないポイントを紹介します。
シンプルなデザインを心がける
シンプルな図解は見た人の理解のしやすさに繋がります。シンプルさを出すには様々な方法がありますが、ファーストステップとして
・要素の数、サイズ
・線の数、サイズ
・色数
・要素の間隔
に注意すると良いでしょう。
構成する要素の形・配置に気をつける
使用する図形の形や配置によっては、意図しない理解を見た人に与えてしまうことに繋がります。適した図形であるか、もっとわかりやすい配置の仕方はないか、改めて図を俯瞰してみて考える作業をしてみましょう。
また、最適な図形や配置は見た目の美しさを生み出すことにも繋がります。配置について、基本的な原則を解説したレッスンがありますので、読んでみると良いでしょう。
参考:2-3.デザインの4つの基本原則-近接
参考:2-4.デザインの4つの基本原則-整列
参考:2-5.デザインの4つの原則-反復
色の持つイメージや性質に注意する
色を使うことで図の説得力や視覚的な美しさを与えてくれますが、同時に意図しないイメージを与えてしまう可能性もあります。人の潜在意識や環境に潜む色のイメージ・性質を知っておくことはとても重要です。chot.designでは色に関するレッスンがありますので、是非読んでみてください。
参考:3-4.色の持つイメージ
5.まとめ
わかりやすい図解を作るためには経験値が必要です。どうやったらわかりやすくなるか考え、手を動かすトレーニングをしてみましょう。
次はグラフについて解説していきます。