UI/UXデザイン入門

3-2. 利用期間で異なるUX

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このレッスンでは、時間軸で変化するUXについて紹介します。

公開日:2021/10/18最終更新日:2021/10/18

1.UXには時間軸が存在する

私達は製品やサービスとどのように出会っているでしょうか?口コミや広告、友達からの紹介など、様々かと思います。このような出会いも一つの体験と言えます。

製品やサービスを使っていくうちに、愛着が湧いたり、その一方で使いにくさを感じたり、感情が変化していきます。

このように製品やサービスと接触する時間によって、感情や思考、体験が変化していきます。つまりUXには時間軸が存在すると言えます。

2.UX白書

UX白書という文書があります。この文書は専門家たちがUXとは何かを示したものです。その中に「UXタイムスパン」と呼ばれる概念が登場します。
これはUXを4つの期間で区切り、それぞれの期間でUXを捉える考え方です。


引用:UX白書 http://site.hcdvalue.org/docs

その4つの期間について紹介します。

 

3.予期的UX

予期的UXは製品やサービスに触れる前の体験を指します。

「CMを見てとても面白そうだと感じる」

「前のモデルが良かったので、新モデルも良いに違いない」

このように製品やサービスを利用するイメージを想像する状態が予期的UXです。

4.一時的UX

一時的UXは製品やサービスに触れている最中の体験を指します。

「スイスイ画面が進んでいくので気持ちいい」

「ボタンなどの操作時の反応が悪くイライラする」

などの使用している時の直感的な感情や思考は一時的UXと言えます。

5.エピソード的UX

エピソード的UXは製品やサービスを使用した経験を振り返る体験を指します。

「操作に迷うことなくスムーズに買い物をすることができてとても満足」

「買い物はできたが、反応が悪くとても不満が残った」

などの一時的UXの体験を振り返ったことで生じる感情や思考はエピソード的UXと言えます。

6.累積的UX

累積的UXは製品やサービスの利用期間全体を振り返る体験を指します。
累積的UXはこれまでの「予期的UX」「一時的UX」「エピソード的UX」を含む体験となります。製品やサービスを使っていくことで生まれる愛着や作っている企業の印象(ブランドイメージ)も累積的UXのひとつと言えます。

7.まとめ

このように時間軸によって体験は変化します。それそれの時間を意識して、どのような体験をユーザーに与えたいかを考えてみましょう。

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