1.何を伝える?
動画を作るときは見せたい人がいるかと思います。
お仕事であればお客様ですが、友人の依頼や自分で後から見たいだけであっても見る人(=クライアント)がいるはずです。
そんなクライアントとって利益になるような動画を作るために、「動画から伝えるべき事」を事前に考えましょう。
伝えたいことがキチンと伝わる動画をつくるためにはしっかりとテーマを決め、そこからブレないように伝えたいことが増えすぎないように構想しましょう。
例えば、ハンバーグを調理する様子の動画を作るとした場合、
・フライパンメーカーからの依頼の場合
テーマ「焦げ付かないフライパン」
・個人のSNSなどで手軽で美味しいレシピを公開したい場合、
テーマ「美味しいハンバーグの手軽な作り方」
というような形になるかと思われます。
2.誰に伝える?
例えば「美味しいハンバーグの手軽な作り方を伝える動画」を自分が発信する時、誰に見てもらいたいと思いますか?
動画から伝えたい内容を「誰に伝えるか」によっても表現方法は全く変わります。
(例)「料理が苦手な人」に向けて
・「塩ひとつまみ」などの曖昧な表現を無くす
・中火とはどれくらいの火の大きさか見せる
→"ひとつひとつの工程を具体的に見せる事を意識する"
(例)小学生の教育実習など、子供に向けて
・テロップに読み仮名をつける
・ゲーム風の演出などを入れ、興味を持たせる
→"わかりやすく、最後まで飽きさせない工夫をする"
このように表現方法を使い分ける必要があります。
3.どうやって発信する?動画の尺はどれくらい?
「制作した動画をどのような方法で見せるか」も考えて制作を進める必要があります。
例えばSNSで公開したいとしてもタイムライン上での再生が多いのか、大画面での再生が多いのかなどそれぞれの特色によって調整する必要があります。
Youtube
動画共有サービスですので、「動画を見る」事が前提のユーザーがほとんどだと考えられます。
この事から、「比較的大画面で集中して動画を見る」ことが想定されます。
もちろん動画の長さに制約もありません。
質の高い動画が多いYoutubeに掲載する場合は、再生時間などを意識するより動画自体を質の高い物にする必要があります。
短い文章でコミュニケーションをとるタイプのSNSです。
投稿できる動画はデータ容量に制限があり、長さは2分20秒までとなります。
時間の経過とともにタイムラインに様々なつぶやきが流れるという特性からも、まずはタイムライン上で目に留まりやすい映えるビジュアル、音が無くても内容がわかるテロップ、短時間でどのような動画かがわかる端的さが必要です。
写真を共有する事をメインとしたSNSです。
通常Instagramに動画を投稿する場合、長さは60秒までの動画という制限があります。
またInstagramではほかにも24時間経過すると自動的に削除される最大15秒の短い動画を共有する「ストーリーズ」、最大10分までの動画が投稿できるサービス「IGTV」というものもあります。
さらに特徴的なのはスマートフォンでの視聴に特化した縦長の動画です。
またクオリティの高い写真がたくさん掲載されているため、動画にも洗練されたビジュアルが必要となると考えられます。
4.まとめ
今回は動画を作成する前の事前準備についてお話しさせていただきました。
慣れないうちは既存の好きな動画のパロディを作ってみるなどして、構成について学ぶことが大事だと考えられます。
そういった制作を繰り返していると、「なぜこのタイミングでこの画があったのか」という意味がわかってくるかと思われます。
そんな風に経験を重ね、客観的な目線で様々なパターンの構成を作っていくことで表現の幅がどんどん広がっていきます。
ちゃんと構想をまとめていても実際に制作を進めていく中で「イメージとなんか違うな・・・」となる事はよくあることですが、そんな時も柔軟に対応できるようにいろんな構成に触れて経験を蓄積しておきましょう!