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11月22日から3月8日まで21_21 DESIGN SIGHTにて開催されている「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」のレポートをお届け

デザインの巨匠たちの原画展!「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」レポート

先週のデザインニュースの記事で告知していた、11月22日から21_21 DESIGN SIGHTにて開催されている、「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」に行ってまいりましたので、レポートいたします!

公開日:2019/11/29最終更新日:2019/11/29

前田 沙穂
新卒でWebデザイナーとして制作会社に入社し、UI・UXの概念を学ぶ。その後、IT業界で人事職やエンタメ業界でタレントや文化人のマネージャーを経験し、フリーランスへ。chot.designではコミュニティマネージャーを担当。

1.「マル秘展」とは?

 

マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」は、「日本デザインコミッティー」に所属する26名のデザイナーや建築家による原画を集めた作品展。
「日本デザインコミッティー」とは、1955年に東京で発足されたデザイン組織で、さまざまな領域・立場の人々が集まりデザインの啓蒙を行ってきた集団。
立ち上げ当初には、東京オリンピックのポスターデザインでも有名なグラフィックデザイナーの亀倉雄策氏や、ジャパニーズモダンの礎を作ったプロダクトデザイナーの渡辺力氏や剣持勇氏など、そうそうたるメンバーが連ねています。
その後も、三宅一生氏やナガオカケンメイ氏、田中一光氏、佐藤卓氏や原研哉氏など日本を代表するデザイナー・建築家が名を連ねデザインの選定や啓蒙を行ってきました。


今回の展示では、「日本デザインコミッティー」に所属しているデザイナー・建築家の方々の、世にでるデザインができるまでのスケッチや原画が数多く展示されています。
今回のキュレーションを務めたのは、「メルカリ」のブランドデザインや、「NIKKEI」や「イオン」のデザインを手がける、デザインイノベーションファーム・Takramの代表である田川欣哉氏。田川氏は、「日本デザインコミッティー」の最若手として今回のキュレーションを行っています。

2.入り口には64年間の日本のデザインの歴史が。

まず、入館すると最初に目にするのは、64年の歴史を持つ「日本デザインコミッティー」がこれまで松屋銀座で行ってきた企画展などのDMやポスターが並んでいます。亀倉雄策氏や田中一光氏、佐藤卓氏などデザインの巨匠たちにデザインされたポスターは、眺めるだけでデザインの歴史を感じることができます。

 

 

続いては、3つの巨大なスクリーンに投影されたデザイナーたちの制作現場の映像空間。
まさにいま、デザインが生まれようとしている様子を3スクリーンの大画面で見ることができます。
  


そして次の部屋から始まる、デザイナーたちのスケッチの展示空間。
プロダクトデザイナーの深澤直人氏や、グラフィックデザイナーの原研哉氏や佐藤卓氏、建築家の隈研吾氏など、その業界の巨匠たちの実際のメモや手帳、原画の数々。ものづくりをしている方なら絶対に興味深い空間です。

 

3.様々な見慣れたデザインの原画がたくさん!

インテリアデザイナーの松本哲夫氏による、ヤクルトの容器のプロトタイプ。
普段考えることもなく生活に馴染んだヤクルトの容器ですが、こうして見るとヤクルトの容器はヤクルトのために開発されたプロダクトなのだと気づきました。手に取りやすく飲みやすいデザインのヤクルトの容器に改めて感嘆。

  
  


グラフィックデザイナーの松永真氏の代表作・ベネッセのロゴや、カルビーのロゴができあがるまでの原画。
細かい修正が幾度も行われ、いま見慣れているあのロゴたちができていく様子は圧巻です。

 

建築家・隈研吾氏の展示は、アウトプットに至るまでの無数のメモ書きが。
細かく書かれた大量のメモが、すばらしい建築の基になっているのだと思い、震えます。


  

プロダクトデザイナーの深澤直人氏の展示には、2003年に「デザインケータイ」として登場し、ニューヨーク近代美術館にも展示されているauのケータイ「INFOBAR」のプロトタイプが。レゴブロックを組み合わせて作られたプロトタイプから、その後生まれる「INFOBAR」のカラーリングが垣間見える。
あの時代に「INFOBAR」に憧れた人にはたまらない展示です。


  
  

グラフィックデザイナーの佐藤卓氏の展示には、ロッテのガム「COOLMINT」と「GREEN GUM」の原画が展示されていた。佐藤卓氏の赤字の入ったデザイン指示書を見る機会は希少。あのデザインはこうやってできていたのか、と時間を忘れて没頭できます。


  

Takramの田川欣哉氏のブースには、国民的アプリといっても過言ではなくなっている、フリマアプリ「メルカリ」のブランディングデザインの様子が展示さされています。
64年の歴史を紡いできた「日本デザインコミュッティー」の最若手である田川欣哉氏は、日本のUIUXデザインの第一線を走っている。様々なデザインの巨匠たちの原画の最後に展示されている田川氏の展示を見ると、改めてUIUXやWEBデザインは、これまで、建築やプロダクト、グラフィックなどのデザインの歴史のうえにあるのだと感じることができます。

4.デザインの見方のガイドに従って、デザインを味わいましょう。

 

この展示では、デザインの見方として6つのガイドが提示されています。
このガイドに従ってデザインを見ていくと、新たな発見がありそうです。

1. 分野ごとの方法の違いを見る
デザイナーが手掛けるプロジェクトの性質によって、アイデアの検討や試作の進め方はさまざまです。そのフォーマットや方法の多様性に着目してみてください。

2. デザイナーごとの方法の違いを見る
たとえ分野が同じであっても、デザイナーの個性や世代によって、アイデアの検討や試作の進め方は異なります。それらの違いや、逆に時代を経ても変わらない本質は何なのでしょうか。

3. 筆記用具や道具を見る
スケッチであれば紙とペン、建築模型であればスチレンボードとカッター、プロダクトデザインであればCADなど、デザイナーによって使う道具もさまざまです。

4. デザインの質の変化を見る
「原画」と完成品を比べてみると、デザイナーの頭の中で起こっていることが、見えてきます。

5. デザイナーの考え方を知る
デザインの制作プロセスをじっくり見ていくと、デザイナーごとの考え方や哲学を垣間見ることができます。

6. 原画を観察してスケッチしてみる
たくさんある「原画」の中から、どうしても引き込まれてしまう一品を見つけ、時間をかけて観察すると、多くの発見があるでしょう。さらに模写をしてみると、いっそう得るものがあるはずです。

21-21- DESIGN SIGHT 「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」展示構成
http://www.2121designsight.jp/program/inspiration/exhibits.html

数々の有名なデザインが、一体どのような過程を経てできているのか?この展示ではそんなデザインの過程と、デザイナーの大量のメモや手帳から、デザイナーの頭の中を覗くことができます。
展示は来年3月8日まで開催。展示をみたあとは、きっとなにかをつくりたくなるはず!
ぜひ足を運んで見てくださいね。


イベント詳細
マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画
http://www.2121designsight.jp/program/inspiration/
会期:2019年11月22日〜2020年3月8日
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
電話番号:03-3475-2121
開館時間:10:00〜19:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火(ただし12月24日、2月11日は開館)、年末年始(12月26日〜1月3日)
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下無料